シャワー器具の水量について

KOHLER 社製のシャワー器具(ハンドシャワー、ボディーシャワー、レインシャワーなど)の水圧と水量について、以下の通り見解を記載いたします。

結論

  • 1次水圧を増圧しても、設計値以上にはシャワーの水量を増やすことはできません。
  • 1次水圧が一定値(0.25MPa)未満である場合、シャワーの水量が設計値にいたっていない可能性があります。

設計性能

各器具は、その吐水量について目標数値をもって設計されています。例えばレインシャワーK-13688の場合、その水量は2.5ガロン毎分(約9.5リットル毎分)です。

節水制限が厳しい米国においてその基準に適合するため、1次水圧(器具の直前の水圧)に関わらず、設定水量を上回らないよう内部構造が設計、製造されています。

検証数値

日本国内の弊社実験施設において、検証実験を行いました。

結果は、概ね設計性能通りでした(実施条件、管路抵抗などによる誤差範囲)。これにより、水圧の増加により水量を増やすことが物理上難しいことが確認されました。

ヘッダー部材について

コントローラーと電磁弁付きヘッダーユニットによるシャワー器具制御システムであるDTV+(ディーティーヴィープラス)を使用した場合の器具水量についても同様です。

検証実験の際、ヘッダーユニットの前後で計測した水圧は、同値であることが確認できています。つまりヘッダーユニットにより水圧が下がることはなく、あったとしても器具の水量に影響を及ぼすほどではない、と言えます。

1次水圧が十分とは言えない場合

検証実験では国内の一般的な水圧である0.25MPa を片方の設定値として採用しました。1次水圧が0.25MPaに満たない場合、シャワーの水量は設計値よりも少なくなることがあります。

また水圧が0.25MPaであっても、同時使用する器具の数が増えることで、個々の器具の水量は下がります。

その場合、1次側給水設備の加装等により、給水圧および給水量を増やすことで末端のシャワー器具での水量を設計値にまで増加させることが可能です。

補足資料 アメリカの節水基準

アメリカにおける節水の取り組みは日本に比べてとてもシビアです。環境保護庁が推進する「ウォーターセンス」プログラムという取り組みでは、同種の標準的な商品よりも20%以上効率性が高い(つまり節水性能が高い)商品に「ウォーターセンス」ラベルを付与し、製造者の意識を高め、消費者に正しい情報を提供しています。

KOHLER社は、このウォーターセンスプログラムに賛同し、基準を満たす製品を製造しています。そのため日本に比べて水圧が高い米国内でも十分に水量が下がるよう設計されているのです。

その性能により、同じ水圧の条件下においても、国産の水栓にくらべて水量が少ない、という現象がおきます。